譜めくりはナゼ必要なのか

独奏者やピアニストなどが演奏中の楽譜をめくる人物を譜めくりストと呼ばれています。
多くの場合、楽譜は演奏家が片手でめくる事ができるように書かれているるのですが、必ず
しも可能というわけではありません。

譜めくりは、複雑な作品を、記憶【暗譜】に頼って演奏したくないと考えている演奏家の為
に必要であります。また、譜めくりを担当する際には、演奏家の合図を、迅速かつ控えめに
ページをめくり、音楽の内容を理解し追従できるようにしておく必要があります。

ピアニストがソロコンサートやコンクールで弾く場合は、暗譜で演奏される事が大半ですが
、ピアニスト一人でピアノを弾いている様子を見かける事もあるかと思います。

しかし、ピアノが入る少数の楽器とピアノでは、譜めくりストが入る場合がほとんどです。
ピアニストは伴奏をしながら、ピアノ以外の楽器のパートを楽譜で追っていく必要があるか
らです。

そのため、楽譜もピアノパートだけではなく、総譜という全部のパートをひとまとめにした
楽譜が必要となってきます。ピアノだけの楽譜でしたらページとページをめくるまでの間隔
は長くなります。
しかし、1ページにそれぞれのパートの楽譜が縦に並ぶ総譜ともなると、必然的にめくる間
隔は短くなってきます。両手を使うピアニストが頻繁に楽譜をめくる事が困難になるため譜
めくりが必要となってくるのです。
譜めくりストがミスをすればピアニストの失敗にも繋がりかねませんのでとても重要な役割
となっております。