ピアノの誕生

世界中で愛され多く使用されているピアノは、ポピュラーな鍵盤楽器です。その歴史は300年以上にもなります。
ピアノはどのように生まれ発展したのでしょうか。
ピアノのご先祖様、ピアノの原型を作ったのはイタリアの楽器製作家 バルトロメオ・クリストフォリ・ディ・フランチェスコと言われています。
いつ彼がピアノを製作したかは明らかではありませんが彼が使えていたメディチ家の目録から1700年頃にはピアノがすでに存在していたことが記されています。

ピアノよりも古いチェンバロという鍵盤楽器があります。彼はその音の強弱の変化が乏しいことを不満に思い、現在のピアノのメカニズムを発明しましたと言われています。
チェンバロは、プレクトラムと呼ばれる爪で弦を弾くことにより音が出ますが、ピアノはハンマー仕掛けで弦を打って鳴らす仕組みとなります。

発明当初、彼は発明したピアノのことを『クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ』イタリア語で弱音も強音も出せるチェンバロと名付けたそうです。
やがて18世紀後半には、ウィーンを中心にピアノ製作が盛んとなり。
モーツァルトが作曲に使用したピアノはこの時代のものとされています。

1790年から1860年頃にかけ、ピアノは現代のモダンピアノへと変化を遂げます。より力強く持続性の高い響きをと作曲家や演奏家から要求があり、産業革命で鋳造技術が発達し頑丈な鉄製フレームのプレートを作る事が出来るようになったので、ピアノはより進化しました。
形状もスクエアピアノから、グランドピアノへと進化し、グランドピアノの誕生から100年ほど遅れてアップライトピアノが開発されました。
19世紀末頃には現在の形へと進化しまた。その後は大きな変化はないものの、製造工程や細かい部品の改良などは今もなお続いているそうです。